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九州の秘宝館
日本には秘宝館という言わずと知れた四次元空間があるのです。
それを映画化したらめちゃくちゃ面白いやんと思い、一人で企画を立てました。

調べてみると、秘宝館は全国で6館しかなかったのでした。

6館って・・・思ったより少ない・・・もっとあるかと思っていた。いや、むしろもっと「あった」といった方が正しいだろう。

北から

北海道秘宝館

鬼怒川秘宝殿

熱海秘宝館

元祖国際秘宝館

嬉野武雄観光秘宝館

別府秘宝館

この6館だ。

とりあえず九州の秘宝館に向かうことにした。嬉野武雄観光秘宝館と別府秘宝館である。
2006年の夏だった。

夜行バスで大阪から久留米へ。一路嬉野を目指す。

夏の京都って言うまでも無く暑い。日本で1,2を争う蒸し暑さだと思う。盆地だからとてもジメジメする。それに比べ九州の夏はカラッとしていた。気温は京都と同じなのに、時折涼しい風が吹いたりする。

話がそれるけど、京都人は基本的に嘘つきだ。本当に思ってることは初めに言わない。言葉にすることと思っていることがまったく違うし、それが当たり前だと思っている。
それ故根暗な人間が多いと思う。というより陰険な人間が多いのだ。かくいう私も京都代表を務めるくらい陰険だ。

その原因の一つは、やはりこの気候にあると私は思っている。

九州って、何故か凄い好きだ。だって爽やかだから。九州人の汗は透き通っている。京都人の汗は怨念感情に満ちている。

それでも驚くのは、九州に来れば京都人でも透き通った汗をかけること。

武雄温泉駅に着けば、秘宝館の人が迎えに来てくれていた。取材をさせてもらうのに、温かく迎えてもらえる。こんなに嬉しいことはまずない。

嬉野温泉と武雄温泉の間を結ぶ国道を進むと突然黄金に輝く観音様が目に入る。そして和風の博物館のような建物。

秘宝館に着いた!!

さて、嬉野武雄観光秘宝館はどんな秘宝館なのでしょうか??

続きは次回に。なお、今回の日誌で語った京都人像はあくまで私の個人的な見解ですので、あなたの身近にいる京都人を迫害するような真似はやめて下さいね。
# by sasatani-chez | 2007-08-09 17:24 | 巡礼
秘宝館
秘宝館ってね。面白いところです。言うまでもありませんが。

空気読めないやつっていますよね。自分の身近にいたら結構ウザい存在ですが、他人事だとめちゃくちゃ面白い。

映画『男はつらいよ』の魅力は、寅さんの空気の読めなさにあるんよね。それと同じように秘宝館の空気はなんか変。

秘宝館が空気を読めないわけじゃなくて、我々が秘宝館の空気を読めない仕組みになっている。先が読めないものほど面白いものはないし。

ただ、そういったものは社会からはまず必要とされない。男気。非合理な部分でしか生きていけないの。こんな世知辛い世の中だしね。その風はますますきつくなる。

そんななか、根性を出して頑張っている秘宝館がまだあった。秋葉原のSEXショップのアングラハイソな感じとは程遠い脱力感。秘宝館を好きな人ってみんなユルユル人間じゃないかなあって思う。あんな空間他には無い。

例えば、美術館へ行く。そして絵を見る。絵の素晴らしさに気付く。絵とか美術品の素晴らしさって何だろうか。それは知識とか、その絵によって刺激される思考にあると思う。

マルセル・デュシャンが便器を美術品として提出しても、それまでの歴史を知らなかったらそのアバンギャルドさが分からないと思う。印象派とか、どの時代においてもそうだと思う。新しいものが時代の表舞台に残った。時代があるからこそ芸術は成立しえた。

秘宝館はどうだろう。秘宝館における必要な知識っていうのは「性を生きている」ということだけ。そして展示物も目に飛び込んだ時点で何かグッと来るものがある。

どんな大豪邸で暮らしてる人も、河川敷で暮らしてる人も、みんな同じように腰を振るわけよ。そんなことを秘宝館は語っていたように思う。

次からはいよいよ巡礼日記の本番です。
# by sasatani-chez | 2007-08-05 22:36 | 巡礼
秘宝館と等身大人形
とうとう発売日が決定しました!!!

8月20日です!!!!発売と同時に物販カートを取り付けますので、しばしお待ちを。メールでの予約も受付中です。トップ画面の一番下が密かにメールですんで。

ここでなぜ秘宝館なのか。明かそうと思います。秘宝館と私です。

とにかく私は幼い頃から人形が好きでした。今も好きです。

今思うと奇妙。けれど幼い少年としては当たり前に、人形にはそれぞれ意志があると思っていました。

ぬいぐるみ、ガンダム、レゴ。それぞれに個性があって、どういう性格をしていて、もちろん名前があって。それこそが秘宝館への道のりの初期段階だったのかもしれません。

姉2人とよくぬいぐるみで人形遊びをしました。ぬいぐるみの全部には名前と所属があって、これが誰の所有で、どの村のどの人で、家族が何人いて、どのぬいぐるみと親友で・・・・色々と決めていました。そしてそれぞれ自分のぬいぐるみを演じていくわけです。でもどう演じるかはまったく決まっていないので、そこは自由です。
するとやっぱり自分の理想を演じてしまうのです。人形を通した自分だからこそ、みっともない思いはしたくないのです。
まあ普通の話ですけれど。



例えば、この世に鏡というものがなくて、自分がどんな顔か分からなかったとします。(水面に映る自分とか無しよ。)
じゃあやはり他人に聞くしかないのです。「おれどんな顔してる??」

これと一緒で、自分とはどんな人間なのか、他人を通して人は知っていくのだと思います。他を知ることでしか自分を客観視出来ない人がほとんどなのです。きっと。

他人は鏡です。客観です。

それと秘宝館がどう関わっていくのか。

また今度。
秘宝館と等身大人形_e0118370_21575152.jpg

# by sasatani-chez | 2007-07-23 21:58 | 巡礼
巡礼とはなにか。その2
巡礼について。

旅が好きな人って多いと思います。旅の本質って非日常を求めるところにあります。みんな現実逃避をしたいのでしょう。私も現実逃避が大好きです。ひねくれた考えかもしれないけど、楽しいことの大半は現実逃避だと思っています。

巡礼って、なんだか試練みたいな要素を持っていると思うのですね。それでいて日常という現実を引きずっているのです。

有名な名言で「どこはここだ!」というものがります。有名じゃないかもしれませんが・・・・誰の引用かは割愛します。

「どこはここだ」ってどういうことか。

文字の示すとおりですが、「ここではないどこか」なんてものはこの世には無く、どこに行っても自分が居る「ここ」は変わることは無いということです。
それこそが巡礼の精神だと思うのです。

「どっかいきたい」という気持ちは旅の気持ちです。非日常、「今以外」を求めるという点で。現在とは断絶された未来があって、それが動機です。

巡礼は違います。どんなに肉体的な位置を変えようとも「ここ」は「ここ」であって、「どこ」ではないのですね。日常の延長なのです。つまり非日常としてあるものを日常として先取りしているのです。現在との連関としての過去、それが動機です。

そういった意味で、巡礼は挑戦であるわけです。何に対する挑戦かっていわれれば・・・・それは人それぞれですが、自分自身へ、あと過去へ、そして未来への目に見えぬ投資であったりします。

一応言っておきますが、これらは全部私の感覚を並び立てただけなんで異論がある場合は多分そっちの方が正しいはずです・・・・

まあ巡礼と旅を並べたところで、あんまり意味ありませんが、とにかく私という人間は過去を引きづった現在と因果関係に縛られて生きているということを再確認しましたとさ。

次は秘宝館について書きたいですな。
巡礼とはなにか。その2_e0118370_20501854.jpg

# by sasatani-chez | 2007-07-15 20:51 | 巡礼
巡礼とは何か。その1
はじめまして。笹谷遼平です。

ササタニーチェ.comへようこそ。巡礼とは何か。その1_e0118370_2354434.jpg

巡礼日誌では、『昭和聖地巡礼』にまつわる様々なエピソード、それを作った笹谷遼平自身の小言などをつづって行きたいと思っています。とりわけ個人的な内容になるかもしれませんが、その辺はご了承ください。

あと、ぬきさしならぬ事態に追い込まれぬ限り、週に一回は更新しようと考えています。

ある人が言いました。こういうブログは「チラシの裏」からは逸脱し得ないと。
確かにそうかも。ここには対話はないですから・・・

だから!「チラシの裏」の殴り書きをいっぱい集めての自己紹介という結論に達しました!



ひとまず初めのテーマ。「巡礼」について。

巡礼・・・・聖地や霊場を巡拝する旅によって、信仰を深め、特別の恩寵(おんちょう)にあずかろうとすること。

つまり「旅」です。

「ここ」ではない「どこか」へ行くこと。それが「巡礼」の始まりのようです。

ド低能ながら、ここから悶々と考えてみたいと思います。またお付き合いくださいまし。
# by sasatani-chez | 2007-07-08 23:54 | 巡礼



ササタニーチェが聖地を巡礼する。
by sasatani-chez
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